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中国人民銀、最優遇貸出金利を据え置き 予想通り

ロイター / 2023年9月20日 11時31分

中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り据え置いた。写真は9月30日、北京で撮影(2023年 ロイター/Tingshu Wang)

[上海/シンガポール 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り据え置いた。経済に安定化の兆しが出ているほか、人民元安で追加金融緩和の緊急性が薄れていた。

1年物LPRは3.45%、5年物は4.20%でそれぞれ据え置いた。

ロイター調査では29人全員が1年物の据え置きを予想。5年物も据え置きとの見方が大勢だった。

中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。

人民銀は先週、1年物中期貸出制度(MLF)の金利を据え置いていた。MLF金利はLPRの指針として機能している。

ANZの中国担当シニアストラテジスト、ケイ兆鵬氏は「安定したペースでの金融政策の投入が続いており、来月にLPRが引き下げられる可能性がなおある」と指摘。

「銀行は預金金利を引き下げており、純金利マージン(預貸の利ざや)が利下げの障害になることはない」と述べた。

同氏は経済指標が第4・四半期も改善し続ける見込みだとし、比較対象の前年水準が低いため、同期は5%を上回る経済成長率を記録すると予想した。

人民銀は先週、市中の資金流動性を高めて景気を下支えするため、銀行預金準備率(RRR)を0.25%引き下げると発表していた。準備率引き下げは今年2回目。

人民銀は、景気支援のため8月に1年物LPRを引き下げたが、5年物は予想に反して据え置いていた。

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