中国BYD、小型EVを363万円で日本発売 投入第2弾
ロイター / 2023年9月20日 11時25分
Maki Shiraki
[東京 20日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手BYDは20日、小型車「ドルフィン」の2つのモデルを日本で発売した。標準モデルの場合、国の補助金を受け取れば、実質的に300万円以下で購入できる。軽自動車を除く日本の乗用車EVは400万円以上のため、低価格に抑えて買いやすくし、ガソリン車やハイブリッド車が主流の小型車市場でEVへの移行を促したい考え。
BYDは米テスラに次ぐEV世界販売2位で、日本の乗用車市場には今年1月に参入。ドルフィンは440万円の中型スポーツ多目的車(SUV)「ATTO3(アットスリー)」に続く第2弾で、標準の363万円(消費税込)と航続距離の長い407万円の2モデルを用意した。
購入者は国からの補助金65万円、東京都在住であれば都からの補助金45万円も受け取ることができ、標準車の実質負担額は200万円台になる。日本での乗用車EVは現在、テスラなどによる400万円以上のモデルが中心で、400万円未満は日産自動車と三菱自動車による200万円台の軽自動車に限られる。
販売会社BYDオートジャパン(横浜市)の東福寺厚樹社長は同日の発表会で、ドルフィンについて、顧客が求める「価格、航続距離、安全性の全てが揃ったコンパクト(小型)EVの決定版だ」と述べた。
航続距離は標準が400キロメートル、長いモデルが476キロメートル。2021年の発売以降、中国、タイなどですでに投入しており、世界で累計43万台を売り上げている。
ドルフィンの日本での販売は、来年3月末までで、標準モデル800台、航続距離の長いモデル300台の計1100台を計画している。中国から輸入する。
BYDによると、1─8月のATTO3の日本での販売実績は約700台だった。年内には第3弾となる高級セダン「シール」も投入する予定。同社は25年までに日本での年間販売2万台を目指し、同年末までに全国100店舗超の販売網を拡充する計画で、現在49店舗にまで拡大している。東福寺社長は「年内に開業準備室を含めて60の拠点を開設したい」と話した。
この記事に関連するニュース
-
豊田章男氏の"警告"に世界がようやく気付いた…EVメーカーの「ハイブリッド車投入」が相次いでいる理由
プレジデントオンライン / 2024年7月22日 9時15分
-
EV大国中国の試練...販売減速と欧米規制の中で「生き残りのカギ」とは?
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月16日 13時40分
-
安さだけじゃないチャイニーズEV! BYD第3弾「シール」はコスパに加えて味だってスゴい
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月7日 9時26分
-
「中国のトヨタ」の異名を持つ…テスラと激しい首位競争を繰り広げる自動車メーカーの「驚きのものづくり力」
プレジデントオンライン / 2024年7月3日 10時15分
-
「日産サクラ」もウカウカできない? ヒョンデ『インスター』に注目すべき5つの理由
レスポンス / 2024年7月3日 10時0分
ランキング
-
1「2028年までに本屋はすべて消滅する」…元書店経営者が真剣に訴える「瀕死の店舗を再生させる12の提言」
プレジデントオンライン / 2024年7月29日 15時15分
-
2部屋に泥棒がいる!〈高級老人ホーム〉で優雅に暮らす86歳母からのSOS…急ぎ駆けつけた51歳長男の目に飛び込んできた「まさかの光景」【FPの助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月30日 11時15分
-
3全国給油所、29年連続減少 2.7万カ所、需要縮小
共同通信 / 2024年7月29日 18時23分
-
4MSに補償請求を検討と報道 米デルタ航空、システム障害で
共同通信 / 2024年7月30日 8時37分
-
5反発から「柳ヶ瀬の象徴に」…岐阜県唯一のデパート・岐阜高島屋、7月いっぱいで閉店
読売新聞 / 2024年7月30日 13時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)