グアテマラでクーデターの恐れ、ブラジル大統領が国連総会で警告

　９月１９日、ブラジルのルラ大統領（写真）は、国連総会で演説し「グアテマラで民主的な選挙に基づく勝利者の就任を妨害するクーデターが起きる可能性がある」と述べた。写真は同総会で演説するルラ大統領。ニューヨークで撮影（２０２３年　ロイター／Mike Segar）

[国連 １９日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は１９日、国連総会で演説し「グアテマラで民主的な選挙に基づく勝利者の就任を妨害するクーデターが起きる可能性がある」と述べた。

グアテマラでは８月に大統領選が行われ、反汚職を掲げたベルナルド・アレバロ氏陣営が圧勝したが、最高検察庁は先週、大統領選関連施設の家宅捜索に乗り出した。米国のフランシスコ・モラ米州機構（ＯＡＳ）大使は１８日、「法の支配に対する攻撃」だと指摘し「脅迫行為」を停止するよう要請した。

ルラ大統領は珍しく米国と意見が一致した形だ。

一方、グアテマラのジャマテイ現大統領は１９日、ルラ氏よりも後に演説し、選挙に対する「不要な外国の干渉」だと批判。任期が終わる来年１月１４日には、過半数の有権者に選ばれた人物に政権を引き継ぐと明言した。