英金融セクター競争力向上、強靭性損なわずに進める＝中銀副総裁

　９月１９日、イングランド銀行（英中央銀行）のウッズ副総裁は、欧州連合（ＥＵ）離脱後の英金融セクター競争力向上について、強靭な金融システムを損なわない形で進めなければならないとの認識を示した。英金融街シティで２０２１年撮影（２０２３年　ロイター／Hannah McKay）

Huw Jones

[ロンドン １９日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）のウッズ副総裁は１９日、欧州連合（ＥＵ）離脱後の英金融セクター競争力向上について、強靭な金融システムを損なわない形で進めなければならないとの認識を示した。

英中銀は８月、グローバル規制基準に従いつつ中長期的な国際競争力と成長を促進するという新たな責務が付与された。

ウッズ氏はＣＮＢＣテレビで「成長と競争力の基盤は安定した強靭な金融システムを持っていることだ」と指摘。この１０年間で銀行システムの資本を３倍に増やしたとした上で、「こうした基盤を維持してこそ、効率化、官僚主義の排除、イノベーションの促進といった他のことに取り組むことができる」と述べた。

ただ規制当局は、税制など英金融街シティーの国際競争力に影響を与える多くの要因は自らのコントロールが及ばないと注意を促している。