南ア8月ＣＰＩ、前年比＋4.8％に加速 金利据え置き予想変わらず

Tannur Anders　Bhargav Acharya

［ヨハネスブルク　２０日　ロイター］ - 南アフリカ統計局が２０日発表した８月の消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年比上昇率が４．８％と、７月の４．７％から小幅に加速した。

ただ、南ア準備銀行（中央銀行）のインフレ目標（３─６％）の範囲内に収まっており、アナリストは政策金利が今週据え置かれるとの予想を変えていない。

８月のコアインフレ率は前年比４．８％。７月は４．７％だった。

エコノミストのエリズ・クルーガー氏は、インフレ率の鈍化が止まったことを受けて、中銀の金融政策委員５人のうち１人か２人が追加利上げを主張する可能性はあるが、２１日の金融政策決定では「タカ派的な利上げ停止」で政策金利が８．２５％に据え置かれるとの見方を示した。

同氏は「南ア経済は『どうにかやっていく』というモードから抜け出せておらず、持続的な勢いが得られない。現在の成長・インフレ動向にとって金融政策スタンスはすでに十分に制限的だ」と述べた。

中銀は１０回連続で利上げを実施した後、７月に政策金利を据え置いた。