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ウクライナ大統領、安保理で支持訴え ロシアの拒否権行使も批判

ロイター / 2023年9月21日 8時11分

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、国連安全保障理事会の特別会合に出席し、国連憲章を守るための行動として、ウクライナの軍備、対ロシア制裁、国連決議支持の正当性を訴えた。(2023年 ロイター/Mike Segar)

Michelle Nichols Gabriela Baczynska Humeyra Pamuk

[国連 20日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、国連安全保障理事会の特別会合に出席し、ウクライナの自衛権に対する支持を訴えた。

ゼレンスキー氏が安保理の会合に対面で参加するのは2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻開始以降で初めて。会合にはロシアのラブロフ外相も出席したが、ゼレンスキー氏が退席した後に議場に入ったため、顔を合わせることはなかった。

ゼレンスキー氏は「ウクライナは自衛権を行使している。侵略者に包括的な圧力をかけ、制裁を科し、関連決議に賛成することは、国連憲章を守ることにつながる」と述べた。

一方、ラブロフ氏は西側諸国が「偏狭な地政学的ニーズのみに基づきケースバイケースで国連憲章を利用している」と非難。「これは世界の安定を揺るがし、新たな緊張の温床を悪化させ助長する結果となった。世界的な紛争のリスクが高まった」と主張した。

侵攻開始後、安保理はウクライナ情勢を巡り何度も会合を開いたが、ロシアが常任理事国として拒否権を持っているため、主だった行動を起こせていない。

ゼレンスキー氏は安保理の行き詰まりを指摘し、「全ての努力に対し侵略者が拒否権を行使しているため、戦争を止めることは不可能だ」と述べた。

また、国連加盟国の中でも特にグローバルサウス(南半球に多い新興国・途上国)にとって重要な課題となっている国連改革や安保理拡大にも言及。「侵略が終わるのを待つべきではない。現時点で行動する必要がある。われわれの平和への願いが改革の推進力になるはずだ」と語った。

グテレス国連事務総長は同会合で、ロシアによるウクライナ侵攻で「地政学的な緊張と分裂が悪化し、地域の安定が脅かされ、核の脅威が増大し、多極化しつつある世界に深い亀裂が生じている」と述べた。

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