フェデックス、6─8月期は利益予想上回る 通年予想引き上げ

９月２０日、 米物流大手フェデックスは通年利益の予想下限値を引き上げた。写真は同社のトラック。ロサンゼルスで２０１９年１０月撮影（２０２３年　ロイター/Mike Blake）

Lisa Baertlein　Priyamvada C

[２０日 ロイター] - 米物流大手フェデックスは２０日、通年利益の予想下限値を引き上げた。同日発表した第１・四半期（６─８月）決算は利益が市場予想を上回った。時間外取引で株価は一時５．７％上昇した。

２０２４年度の１株当たり利益（調整後）は１７─１８．５０ドルを見込む。予想レンジ下限を０．５０ドル引き上げた。

第１・四半期の１株当たり利益（調整後）は４．５５ドルで、市場予想の３．７３ドルを上回った。

ラジ・スブラマニアム最高経営責任者（ＣＥＯ）は、競合するＵＰＳの労使交渉の難航やトラック運送会社イエローの倒産で顧客が自社に流れたとし、こうした一時要因が収益に寄与したと説明した。

輸出貨物などを扱う最大部門エクスプレスの営業利益は１８％増加した。世界的な需要低迷で売上高は９％減少したが、人員削減などコストの圧縮が利益を押し上げた。