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第一三共、米メルクとがん分野で提携 最大3.3兆円受領

ロイター / 2023年10月20日 10時14分

 10月20日、第一三共は、がん分野で独自技術を用いた「パトリツマブ デルクステカン」などの3製品について、米メルク社と全世界での開発・商業化契約を締結したと発表した。2009年7月に都内で撮影(2023年 ロイター)

Shinichi Uchida

[東京 20日 ロイター] - 第一三共は20日、がん分野で独自技術を用いた「パトリツマブ デルクステカン」などの3製品について、米メルク社と全世界での開発・商業化契約を締結したと発表した。3製品の製造・供給は第一三共が担当する。第一三共は今回の契約により、契約一時金(40億米ドル)や販売マイルストーン(最大165億米ドル)など最大で220億米ドル(約3兆3000億円)を受け取るという。

<「エンハーツ」と同様の治療の選択肢に>

全世界での3製品合計の売り上げ規模は、2030年代半ばに向け数十億米ドルに達する可能性があると説明している。第一三共の真鍋淳会長兼最高経営責任者(CEO)は、3製品の臨床試験から得られた結果は「独自技術の広範な応用力を示唆している」と指摘し、主力のがん治療薬「エンハーツ」と同様にがん患者の新たな選択肢になることを期待しているとコメントした。

第一三共は2024年3月期の連結業績に与える影響について、今後適切な時期に報告するとしている。

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