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第一三共株が一時17%高、米メルクとがん分野で提携

ロイター / 2023年10月20日 10時20分

 第一三共株が一時17.6%高まで上昇した。同社は20日、がん分野で独自技術を用いた「パトリツマブ デルクステカン」などの3製品について、米メルク社と全世界での開発・商業化契約を締結したと発表し、手掛かりになっている。写真は都内にある東京証券取引所で2011年3月撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)

Hiroko Hamada

[東京 20日 ロイター] - 第一三共株が一時17.6%高まで上昇した。同社は20日、がん分野で独自技術を用いた「パトリツマブ デルクステカン」などの3製品について、米メルク社と全世界での開発・商業化契約を締結したと発表し、手掛かりになっている。午前10時06分現在は13%高で、日経平均を48円ほど押し上げている。

3製品の製造・供給は第一三共が担当し、今回の契約により一時金や販売マイルストーンなど最大で220億米ドルを受け取る。市場では「メルクとの提携がかなり業績に寄与しそうだということで、素直に評価する動きとなっている」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)との声が出ている。医薬品株は景気動向に左右されにくいディフェンシブ株の一角でもあり、「足元のように米金利高や米金融引き締めによる景気減速が懸念される地合いでも、相対的に買いやすい」(有沢氏)という。同社株は前日まで軟調だったため、買い戻しに弾みがついたとの見方もある。

全世界での3製品合計の売り上げ規模は、2030年代半ばに向け数十億米ドルに達する可能性があると、同社は説明している。同社の真鍋淳会長兼最高経営責任者(CEO)は、3製品の臨床試験から得られた結果は「独自技術の広範な応用力を示唆している」と指摘し、主力のがん治療薬「エンハーツ」と同様にがん患者の新たな選択肢になることを期待しているとコメントした。

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