イスラム諸国代表団、北京訪問 ガザ紛争の即時停戦訴え

Yew Lun Tian

[北京 ２０日 ロイター] - 北京を訪問しているアラブやイスラム諸国の代表団は２０日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を呼びかけた。

代表団はサウジアラビア、ヨルダン、エジプト、インドネシア、パレスチナ、イスラム協力機構加盟国などの高官で構成されており、ガザでの戦闘停止と人道支援を実現させるための取り組みとして訪中している。

国連安全保障理事会常任理事国である中国の高官らとの会合を開く予定で、中国の王毅外相ともこの日会談する。

サウジのファイサル外相は「われわれは明確なメッセージを送るためにここにいる。戦闘と殺害を直ちに停止し、ガザに人道支援を直ちに提供する必要がある」と表明した。

一方、イスラエルのベンアッバ駐中国大使は２０日、外国人記者団との会見で「今回の訪問で停戦に関する声明」が出ないことを期待すると発言。「今はその時期ではない」と述べた。

同大使は、訪問団がイスラム組織ハマスに捕らえられた人質について協議し、「無条件での即時解放を求める」ことを期待するとも発言。人道支援の促進でエジプトが果たす役割についても協議すべきだと指摘した。