中国、仏企業からの投資拡大望む 中仏首脳が電話会談

中国の習近平国家主席は、中国はより多くのフランス企業が中国に投資することを望んでおり、フランスが中国企業に公平なビジネス環境を提供することを期待していると述べた。写真は今年４月、北京で撮影（２０２３年　ロイター/Ng Han Guan/Pool via REUTERS）

[北京／パリ ２０日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は２０日、中国はより多くのフランス企業が中国に投資することを望んでおり、フランスが中国企業に公平なビジネス環境を提供することを期待していると述べた。一方、フランス側も中国における外国企業のための公平な規則を求めた。

中国国営テレビによると、習主席はフランスのマクロン大統領との電話会談を実施。習主席は「中国はフランス側とハイレベルの交流を維持する意向だ」とし、より多くのフランス製品が中国市場に参入することを歓迎するとした。

一方、フランス大統領府は、中国市場の開放は外国企業に対する公平な競争規則と並行して行われるべきと主張。また、中国が２０３０年の建築セクターの二酸化炭素排出ゼロ目標を定めるフランスのイニシアティブ「ビルディング・ブレークスルー」に参加したと発表した。

習主席はまた、中国は国連や他の多国間機関でフランスとの協力を強化する意向があると指摘。さらに中国と欧州連合（ＥＵ）の関係が様々な問題で緊張する中、フランスに対し、中国とＥＵの関係の前向きな発展を促進する建設的な役割を果たすよう求めた。

両首脳はまた、パレスチナ自治区ガザでの紛争についても意見交換し、事態のさらなる悪化、特にさらなる深刻な人道危機を回避することが急務との認識で一致したという。