豪ＢＨＰ、英アングロ買収案の引き上げ必要＝ＪＰモルガン

ＪＰモルガンのアナリストチームは、豪資源大手ＢＨＰグループによるは英同業アングロ・アメリカンへの買収提案について、同社や主要銅資産の公正価値を反映するには価格を約３０％引き上げる必要があると指摘した。 写真は２０２１年１１月撮影（２０２４年　ロイター／Dado Ruvic）

Anousha Sakoui

[ロンドン １７日 ロイター] - ＪＰモルガンのアナリストチームは、豪資源大手ＢＨＰグループによるは英同業アングロ・アメリカンへの買収提案について、同社や主要銅資産の公正価値を反映するには価格を約３０％引き上げる必要があると指摘した。

同アナリストチームは、銅資産価値を再検証した結果、アングロの目標株価を２７．７５ポンドに引き上げた。また、アングロ株がＢＨＰの提示額に基づく企業価値を１３．６％下回る水準で推移しており、割引率が最も大きくなったと指摘。市場が価格再引き上げによる買収合意の可能性が低いとみている表れだとした。

アングロはＢＨＰの２回の買収提案を拒否している。ＢＨＰは英規制に基づき２２日までに正式な買収提案を行うか、撤退するかを迫られている。ＢＨＰは１株当たり買収価格を２７．５３ポンドと、従来の２５．０８ポンドから引き上げている。  

ＪＰモルガンのアナリストチームは、ＢＨＰがこれを３２ポンドに引き上げる必要があるとした。