タイ、1-3月GDPは前年比+1.5% 通年成長見通しを下方修正
ロイター / 2024年5月20日 13時49分
Orathai Sriring Kitiphong Thaichareon
[バンコク 20日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が20日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比1.5%増と、ロイター調査のアナリスト予想を上回った。ただ、2024年の成長見通しは対外リスクを理由に下方修正した。
第1・四半期は輸出、民間消費、民間投資が成長を牽引した一方、公共投資と政府支出は縮小した。
季節調整済み前期比では1.1%増。 前期比プラスとなったことで、2期連続で前期比マイナス成長となるテクニカル・リセッション(景気後退)は回避した。
ロイター調査では、前年同期比0.8%増、前期比0.6%増と予想されていた。
2023年第4・四半期GDPは前年比1.7%増だった。
キャピタル・エコノミクスは「タイ経済は第1・四半期に回復し、観光業のさらなる回復と堅調な政府支出に牽引され、今年は小幅ながら着実な成長が見込まれる」と指摘した。
NESDCは今回、24年の成長率予想を2.0─3.0%とし、前回予想の2.2─3.2%から若干下方修正した。23年の成長率は1.9%だった。
NESDCトップは会見で、下方修正は高い対外リスク、特に貿易保護主義の激化、地政学的紛争、世界経済のボラティリティーによるものだと説明した。
第1・四半期GDPが予想を上回ったことで、政府の利下げ要求が弱まる可能性がある。
セター首相は数カ月前から、利下げが経済を助けるとしてタイ中銀に利下げを求めてきたが、中銀は主要金利を10年超ぶり高水準の2.50%に維持している。次の政策決定会合は6月12日。
NESDCは24年の輸出は2.0%増と予想。前回予想の2.9%増から引き下げた。。
総合インフレ率は0.1─1.1%に下方修正した。中銀の目標レンジは1─3%。
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