英裁判所、アサンジ被告の不服申し立て認める 米への身柄引き渡し巡り
ロイター / 2024年5月21日 2時1分
英高等法院は20日、内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告(52)の米国への身柄引き渡しについて、被告側による不服申し立てを認めた。(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)
[ロンドン 20日 ロイター] - 英高等法院は20日、内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告(52)の米国への身柄引き渡しについて、被告側による不服申し立てを認めた。米法廷では十分な言論の自由の権利が確保されない可能性があるとした。
アサンジ被告は米国で軍事機密文書暴露などの罪に問われて英国で収監されている。
高等法院は3月、アサンジ被告が外国生まれで不利益を受ける可能性があるとの理由での申し立てを暫定的に許可したが、米側に公正な裁判を受けられるとの保証の提出を求めていた。
20日の審理後、2人の上級判事は、合衆国憲法修正第1条の言論の自由に対する権利を確保できない可能性があるとのアサンジ被告の主張を踏まえ、上訴に値するとの判断を示した。
この判断を受け、法廷の外に集まった数百人の支持者は歓声を上げた。
被告の妻ステラさんは「家族としてはほっとしているが、こんなことがいつまで続くのか」とし、「米国はこの案件を取り下げるべきだ。今がその時だ」と支持者に訴えた。
被告本人は欠席した。弁護士によると、健康上の理由だという。米司法省は、係争中の問題についてのコメントを避けた。
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