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ノルウェー中銀、政策金利据え置き 利下げ時期25年に後ずれ

ロイター / 2024年6月20日 18時30分

[オスロ 20日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は20日、予想通り主要政策金利を16年ぶりの高水準の4.50%に据え置いた。利下げ開始時期については2025年と見込み、今年9月としていた従来の予想を後ずれさせた。

バーチェ総裁は「経済が想定通りに推移すれば、政策金利は年末まで4.5%で推移し、その後徐々に引き下げられるだろう」と述べた。

ノルウェークローネは0823GMT(日本時間午後5時23分)現在、1ユーロ=11.28クローネ。中銀の発表直前の11.35クローネから上昇した。

中銀は先月、利下げ開始は従来予想の9月よりも遅れる可能性があることを示唆したが、インフレが高止まりし通貨クローネが弱含む中、具体的な予測は避けていた。

利下げ開始時期を巡ってはアナリストの意見も分かれている。きょうの会合前に行われたロイター調査では、今年第3・四半期から25年第1・四半期まで幅があった。

中銀は、今年のコア消費者物価上昇率は4.0%の見通しとし、3月時点の予想4.1%から引き下げた。5月のコアインフレ率は前年同月比4.1%で、23年半ばに記録した過去最高の7.0%からは鈍化したが、中銀目標の2.0%を依然として上回っている。

中銀は「委員会は、政策金利を早急に引き下げた場合、インフレ率が目標を上回る状態が長く続く可能性を懸念した」と説明した。

政策金利は24年が平均4.5%、25年が4.1%とし、3月の予想(それぞれ4.4%、3.9%)を上方修正した。

26年の金利見通しは3.3%から3.4%に引き上げ、27年は2.9%から2.8%に引き下げた。

バーチェ総裁は、中銀の最新の予測を踏まえると、主要政策金利は25年に合計0.75%ポイント引き下げられることになると、公共放送NRKに語った。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ジャック・アレン・レイノルズ氏はリサーチノートの中で「ノルウェー中銀の政策担当者は、金利低下が通貨安を招き、物価上昇圧力に拍車をかけることを、他の国の政策担当者よりも懸念している」と指摘した。

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