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英中銀、7会合連続金利据え置き 物価動向引き続き注視

ロイター / 2024年6月20日 23時44分

 イングランド銀行(中央銀行)は20日、政策金利を7会合連続で5.25%に据え置いた。2月撮影(2024年 ロイター/Isabel Infantes)

David Milliken Suban Abdulla

[ロンドン 20日 ロイター] - イングランド銀行(中央銀行)は20日、7月初めに選挙を控える中、政策金利を7会合連続で16年ぶり高水準の5.25%に据え置いた。

ベイリー総裁は利下げは時期尚早との見解を示したが、金融政策委員会の一部委員からは、利下げ見送りは「微妙なバランス」にあるとの指摘が出たという。これを受け、将来の利下げ確率が上昇した。

据え置きは7対2で決定。前回に続きラムスデン副総裁とディングラ委員が0.25%ポイント利下げを主張した。

ベイリー総裁は声明で、 前日発表された5月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率が中銀の目標である2%に低下したことを「良いニュース」と歓迎するものの、利下げは時期尚早とし、「インフレ率を持続的に目標の2%に戻すため、金融政策は十分な期間にわたり景気抑制的であり続ける必要がある」と述べた。前回5月は「状況が正しい方向に進んでいると楽観している」と述べていた。

インフレの粘着性の度合いを示す賃金やサービス価格の動向については、5月会合以降、上昇圧力が和らいだものの依然として高水準と指摘した。

ただ委員会内ではサービスのインフレを相対的に重視しない委員がおり、議事要旨によると、そうした委員は金利据え置きは、微妙なバランスを取ったきわどい判断との見解を示した。

先週ロイターがまとめたエコノミスト調査では、利下げ開始は8月との予想が大勢で9月との見方はわずかだった。

発表を受け、英中銀による早期利下げの可能性が高まったとの見方から英債利回りが低下しポンドがドルに対して下落。市場が織り込む8月1日の次回会合での利下げ確率は発表前の約30%から55%に上昇した。

英産業連盟の副主席エコノミスト代理のアルペシュ・パレハ氏は「なお8月利下げを予想しているが、これは決まったことではない。金融政策委員会は引き続きデータ重視なので、今後1カ月間の主要指標が鍵になるだろう」と述べた。

EY UKのチーフエコノミスト、ピーター・アーノルド氏は「据え置きに票を投じた一部の委員にとって今回の決定が『微妙なバランス』と評された事実は、8月の利下げが確実に実施されるというシグナルだ」とした。

英国では7月4日に総選挙が行われる。世論調査では与党保守党が野党労働党に約20ポイントのリードを許している。

中銀は、選挙は金融政策決定に影響しないと述べた。

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