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ロシア、北朝鮮に武器供給も 西側ウクライナ支援に対抗=プーチン氏

ロイター / 2024年6月21日 4時53分

ロシアのプーチン大統領(写真)は20日、韓国がウクライナへの武器供給を決定すれば「大きな過ち」を犯すことになると警告し、実際に武器が供給されればロシアは対応すると述べた。(2024年 ロイター/MANAN VATSYAYANA)

[20日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は20日、ロシアは北朝鮮に武器を供給する可能性があると述べ、西側諸国によるウクライナに対する武器供給に対抗する姿勢を示唆した。

プーチン氏はこれまでも、西側諸国がウクライナに高精度兵器を提供し、ロシア国内への攻撃に利用を容認していることを踏まえ、ロシアは西側諸国の敵対勢力に武器を供給する可能性があると警告していた。

この日、訪問先のベトナムで行った記者会見で「ロシアは北朝鮮などに武器を供給する権利を留保する」とし、北朝鮮と締結した合意を踏まえ、(兵器供給を)排除しない」と述べた。

その上で、北朝鮮との協力が西側諸国に対する抑止力となると期待していると指摘。ただ、北朝鮮の兵士をウクライナに派兵する必要はないとした上で、「ウクライナ紛争で相互の能力を何らかの形で利用する可能性についてロシアは誰にも要請しておらず、誰からも提案を受けていない。このため、そのような必要はない」と述べた。

プーチン大統領は19日、ベトナムに先立ち訪問した北朝鮮で金正恩朝鮮労働党総書記と「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が20日に報じた条約の全文によると、一方が武力侵略に直面した場合、あらゆる軍事的支援を遅延なく提供すると定めた。

<韓国への対応>

韓国の聯合ニュースは当局者の話として、ロシアと北朝鮮のパートナーシップ条約署名を受け、韓国はウクライナへの武器供給の可能性を再検討すると報じた。

これについてプーチン大統領は、ロシアと北朝鮮が署名した条約について韓国は何も懸念する必要はないと言及。「この条約に基づく軍事支援は、ロシアまたは北朝鮮が侵略を受けた場合のみに実施される。私が知る限り、韓国は北朝鮮に対する侵略を計画していない」と語った。

同時に、韓国がウクライナに武器を供給することについて警告。「ウクライナの戦場に殺傷力のある兵器を供給することは大きな過ちだ」とし、 ロシアは「韓国に望ましくない形で対応する」と述べた。

<核ドクトリンの変更検討>

プーチン氏はまた、核兵器使用に関するドクトリン(基本原則)の変更を検討していると表明。

ロシアの潜在敵国が核使用のハードルを下げることに関連した「新たな要素」に取り組んでいるため、ロシアはドクトリンの変更を検討しているとし、「極めて低出力の核爆発装置の開発が進められている。西側の専門家の間で、こうした破壊手段が使用される可能性があるとの考えが出ていることをわれわれは承知している」と語った。

現行のドクトリンでは、ロシアが核攻撃を受けた場合、または通常兵器による攻撃で国家としての存立が脅威にさらされた場合などを核兵器使用の要件に規定している。

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