豪中銀、短期的に利下げの可能性低いと判断=議事要旨
ロイター / 2024年8月20日 11時39分
8月20日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は公表した8月5─6日の理事会議事要旨で、短期的に利下げの可能性は低いとの見解で一致したことを明らかにした。写真は2018年2月、シドニーの豪中銀本店前で撮影(2024年 ロイター/Daniel Munoz)
[シドニー 20日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は20日に公表した8月5─6日の理事会議事要旨で、短期的に利下げの可能性は低いとの見解で一致したことを明らかにした。
インフレを確実に抑制するには制約的な政策を「長期間」維持することが必要になる可能性に言及した。
基調的なインフレ率が3.9%と依然として高止まりする中、利上げの是非についても議論した。
その上で、インフレと労働市場の双方のリスクに対してバランスを取る最善策としては据え置きの方が適していると判断した。スタッフ予測に関する不確実性の高まりや市場のボラティリティー、利下げ観測が背景。
特に市場が12月までの利下げ開始を含め今後1年間に金融緩和を織り込んでいる状況について、2026年にインフレ率が2─3%の目標の中間値に戻るという予想と一致しないと指摘。
中銀は短期的な利下げ観測を後退させる必要があると認識し、政策金利を「長期間」据え置く可能性があるとした。
議事要旨によると、理事会メンバーは「市場が現在示唆するよりも長期間、政策金利を現行水準で維持することがインフレ率を妥当な時間枠で目標に戻すのに十分かもしれないが、今後の会合でこの可能性を再評価する必要がある」と判断した。
理事会はまた、余剰生産能力、失業率、消費者需要に関するスタッフ予測の不確実性が高いことから、引き続きデータに通常よりもやや重点を置くことが適切だと強調した。
中銀は今月の理事会で、政策金利を12年ぶり高水準の4.35%に据え置いた。据え置きは6会合連続。
市場は年末までの利下げ確率を84%、来年2月の利下げは完全に織り込んでいる。
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