午前の日経平均は反発し3万8000円台、円安や週明けの米株高で
ロイター / 2024年8月20日 12時5分
Mayu Sakoda
[東京 20日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比627円25銭高の3万8015円87銭と、反発した。為替が再びドル安/円高基調となる中、週明けの米国株高を好感する動きが広がった。心理的節目の3万8000円を上回った後は、もみ合う展開となった。
日経平均は459円高でスタート。しばらくもみ合った後、上げ幅を拡大し、前場中盤で心理的節目の3万8000円を回復した。主力株が軒並み上昇し、日経平均を押し上げた。日経平均は704円高の3万8092円93銭まで上昇する場面があった。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長はきょうの株高の背景について、米株高や円安に加え、「昨日過度に売ってしまった反省から買いが広がっている」と話す。ただ、3万8000円台は累積売買代金が多く、「強弱感が対立しやすい水準」といい、次第に上値が重くなる可能性があるという。
東証株価指数(TOPIX)は1.04%高の2668.52ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9318億2800万円。東証33業種では、精密機器、パルプ・紙、電気・ガス、陸運、空運など31業種が値上がり、銀行と小売りは値下がりした。
主力株では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、テルモが上昇し、4銘柄で日経平均を約226円押し上げた。半面、三井物産、味の素、日立製作所は軟調。
カナダのコンビニエンスストア大手、アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたことが伝わり、前日にストップ高まで買われたセブン&アイ・ホールディングスは一転反落し、8%超安となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1443銘柄(87%)、値下がりは185銘柄(11%)、変わらずは18銘柄(1%)だった。
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