日経平均は反発、米株高や円安が支援 ハイテク株主導
ロイター / 2024年8月20日 15時40分
8月20日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比674円30銭高の3万8062円92銭と反発して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比674円30銭高の3万8062円92銭と反発して取引を終えた。米国市場での株高や為替の円安を追い風に、半導体関連やハイテク株を中心に堅調に推移。後場にかけてドル/円が147円台を回復する中、株価も一段高となった。
日経平均は459円高で寄り付いた後も徐々に水準を切り上げ、午後には一時847円高の3万8236円39銭に上昇した。25日移動平均線(3万7623円04銭)をしっかり上回って上昇に弾みがつき、先物の断続的な買いも観測された。
市場では「米株が崩れておらず、出遅れ感のある日本株の戻りが強くなった」(三菱UFJアセットマネジメントの石金淳チーフファンドマネジャー)との声が聞かれた。東証プライム市場の値上がり銘柄数は9割と幅広く買われた。
米国市場での半導体株高を受け、指数寄与度の高い半導体関連株が堅調に推移し、相場の上昇をけん引した。ドル/円は朝方に一時145円後半に弱含んだが、午後にかけて147円前半へと徐々に持ち直し、輸出関連株を中心に支えになった。
一方、3万8000円台は累積売買代金が積み上がるゾーンで、しこりも意識されてくる。先行きの米国での早期利下げへの思惑がある中、「金利低下による円高プレッシャーがかかってくると見込まれ、株価の上値は抑えられやすくなってくるのではないか」(三菱UFJAMの石金氏)との見方もあった。
TOPIXは1.11%高の2670.54ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.11%高の1374.45ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆9630億9200万円だった。東証33業種では、値上がりはパルプ・紙や陸運、非鉄金属など31業種、値下がりは銀行と小売の2業種だった。
寄与度の高いファーストリテイリングに加え、ソフトバンクグループや東京エレクトロン、アドバンテストといった半導体関連、ハイテク株が堅調となり、4銘柄で指数を270円程度押し上げた。一方、前日にストップ高まで買われたセブン&アイ・ホールディングスが大幅安だった。味の素は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.72%高の634.78ポイントと3日続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1488銘柄(90%)、値下がりは128銘柄(7%)、変わらずは30銘柄(1%)だった。
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