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カナダ社からの買収提案、セブン&アイの信用力低下圧力に=S&P

ロイター / 2024年8月21日 8時6分

 S&Pグローバル・レーティングは8月20日、カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールによるセブン&アイ・ホールディングスへの買収提案について、提案が実現するかにかかわらず「信用力の低下圧力になる」との見解を示した。19日、都内で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Atsuko Aoyama

[東京 21日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは20日、カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールによるセブン&アイ・ホールディングスへの買収提案について、提案が実現するかにかかわらず「信用力の低下圧力になる」との見解を示した。セブン&アイが買収を受け入れなくても、成長投資などへの圧力が高まることになるとした。

S&Pは、クシュタールが買収資金を全額有利子負債で調達した場合、負債の返済負担が重くなるほか、セブン&アイが提案を受け入れない場合でも、株主価値向上を求めて成長投資や資本効率改善、株主還元への圧力がこれまで以上に高まり、信用力の低下圧力が強まる可能性が高いと指摘した。

買収提案報道の直後に株価が大幅上昇したのは、提案を契機としてセブン&アイがさらに株主価値を意識した経営改革を続けることへの期待があるともしている。セブン&アイの長期発行体格付けは「A」。

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