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ノボの「ウゴービ」、欧州当局が肥満症関連心不全治療での使用承認

ロイター / 2024年9月20日 12時47分

デンマークの製薬大手ノボノルディスクは19日、同社が展開する肥満症治療薬「ウゴービ」について、欧州医薬品庁(EMA)が肥満症患者の心不全の治療薬としての使用を承認したと発表した。写真は英ロンドンの薬局で3月に撮影したノボノルディスク社ウゴービの箱(2024年 ロイター/Hollie Adams)

[19日 ロイター] - デンマークの製薬大手ノボノルディスクは19日、同社が展開する肥満症治療薬「ウゴービ」について、欧州医薬品庁(EMA)が肥満症患者の心不全の治療薬としての使用を承認したと発表した。

EMAがウゴービを減量以外の用途で認めるのは2度目。同薬は複数の健康効果を持つとの同社の主張が一段と裏付けられた形。EMAは既にウゴービを糖尿病ではない、太り過ぎないし肥満症の成人の主要な心臓病リスクと脳卒中を低下させるために使用することを認めている。

ノボノルディスクは、同薬の添付文書を肥満関連の一般的な心疾患の治療での使用を含むよう表現に近く更新する予定。添付文書の改定に伴い、肥満症に関連した「収縮機能が保たれた心不全(HFpEF)」患者への使用が可能になる。HFpEFは心臓の筋肉が固くなり、取り込む血液が少なくなる疾患で、心不全の約半数を占める。

後期臨床試験のデータによると、ウゴービ投与1年でHFpEF患者は体重が減り、心不全関連のさまざまな基準に基づく健康評価尺度が100点満点で16.6ポイント改善。身体的制限と運動機能も改善したという。

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