再送リガクHDが10月上場、米カーライルの保有比率4割に低下へ
ロイター / 2024年9月20日 17時11分
9月20日、東京証券取引所は、米投資ファンドのカーライル・グループ傘下で、X線分析機器大手のリガク(東京・昭島市)の上場を承認したと発表した。写真は都内で2018年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
(本文中の一部肩書きを明確化して再送します。)
Miho Uranaka Sam Nussey
[東京 20日 ロイター] - 東京証券取引所は20日、米投資ファンドのカーライル・グループ傘下で、X線分析機器大手のリガク・ホールディングス(東京・昭島市)の上場を承認した。東証プライム市場に10月25日上場する。想定価格(1株1230円)に基づく上場時の時価総額は2770億円。
半導体の製造工程にも使われる分析装置を手掛けるリガクは、上場に伴い8912万8000株を売り出す。オーバーアロットメント(OA)による追加売り出し分を含めた総額は最大1260億円となる。
現在75.5%を保有するカーライルは、OAも含めた売却により持ち分比率が40.74%まで低下する見込み。
案件を統括するジョイント・グローバル・コーディネーターはBofA証券、JPモルガン証券、モルガン・スタンレー・インターナショナル、野村証券。
カーライルは2021年1月、当時のリガク社長だった志村晶氏と共同で全株取得することを決定。当時の報道によると、カーライルはこのとき約1000億円を投じたとみられている。志村氏もIPO時に持ち分の一部を売却する。
半導体の研究開発や製造工程が複雑化する中、X線などを使って対象物を破壊せず検査・分析できる装置の需要は高まっており、1951年に設立されたリガクの23年売上高は前年比25%増の800億円。うち7割を海外が占める。
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