トランプ関税見直しか、米企業への影響大きく メキシコ政府に楽観論
ロイター / 2024年11月20日 12時48分
トランプ次期米大統領が約束している高関税は、米国企業に与える影響が大きいので見直される可能性があり、次期米政権との通商協議について心配はしていない――。メキシコのエブラルド経済相や、グティエレス経済省通商担当次官らは19日、こうした考えを明らかにした。写真はメキシコのシウダー・フアレスで2018年3月撮影(2024年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
Kylie Madry
[メキシコ市 19日 ロイター] - トランプ次期米大統領が約束している高関税は、米国企業に与える影響が大きいので見直される可能性があり、次期米政権との通商協議について心配はしていない――。メキシコのエブラルド経済相や、グティエレス経済省通商担当次官らは19日、こうした考えを明らかにした。
エブラルド氏は「メキシコの交渉力にはそれ相応の重みがある」と語り、国内に事業拠点を置く多国籍企業の数に言及。メキシコと米国の通商関係を危険にさらそうとする行動は何であれ何千もの企業に影響を及ぼすし、メキシコで収益を得ていない主要米企業はほとんど存在しないと付け加えた。
またエブラルド氏は、自身が率いる経済チームが来年1月20日のトランプ大統領就任前に、次期米政権の要人と面会する準備を進めていると述べた。
エブラルド氏らは、中国が米国の貿易障壁を回避する目的でメキシコを「裏口」として利用しているという米国側の懸念も否定している。
同氏によると、中国の北米地域への投資に占めるメキシコの比率はわずか0.4%で、投資の3分の2強は米国に向けられているという。
一方グティエレス氏は、同氏が最近ニューヨークで面会した投資家の大半は、シェインバウム政権による改憲の動きに懸念を示しつつ、引き続きメキシコに投資したいとの考えを披露したと説明した。
エブラルド氏は、フォード・モーターなど大手自動車メーカーの間で、メキシコから生産拠点を移す計画も見当たらないと強調した。
この記事に関連するニュース
-
米有力シンクタンク、対メキシコ・カナダ追加関税の実現可能性や経済への影響を解説(米国、メキシコ、カナダ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月13日 11時20分
-
メキシコ、米・カナダとの貿易協定維持へ最大限の努力=当局者
ロイター / 2024年12月7日 16時6分
-
ベトナム、対米貿易黒字急増で関税リスク高まる 業界に懸念
ロイター / 2024年12月6日 18時54分
-
トランプ米次期大統領、ナバロ氏を通商・製造業担当の上級顧問に指名(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月5日 10時35分
-
日本はトランプ政権に「身構える」よりも「見習う」べき
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月28日 11時5分
ランキング
-
1バイデン氏がウクライナ支援増強を指示 クリスマス攻撃のロシアを非難、退任前に圧力強化
産経ニュース / 2024年12月26日 17時14分
-
2米が関係改善望むなら応じる用意、次期政権の出方次第=ロシア外相
ロイター / 2024年12月26日 20時12分
-
3イスラエル・ネタニヤフ首相がトランプ氏の就任式出席へ 逮捕状を出されて以降、初の外遊か
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月26日 15時13分
-
4ロシア軍のミサイル誤射説も浮上 カザフスタンの旅客機墜落、死者は38人に
産経ニュース / 2024年12月26日 9時4分
-
5ナチスのトンネル、富裕層向けシェルター改造計画に怒り
AFPBB News / 2024年12月26日 18時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください