豪、ソロモン警察強化に1億ドル支援 中国に対抗

１２月２０日、オーストラリアのアルバニージー首相（写真）は、南太平洋のソロモン諸島の警察部隊の拡大・訓練・インフラ整備に４年間で１億９０００万豪ドル（１億１８００万ドル）を支援すると表明した。キャンベラで６月代表撮影（２０２４年　ロイター）

Kirsty Needham

[シドニー ２０日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は、南太平洋のソロモン諸島の警察部隊の拡大・訓練・インフラ整備に４年間で１億９０００万豪ドル（１億１８００万ドル）を支援すると表明した。

ソロモン諸島は中国と安全保障協定を結んでおり、今回の支援は「外部パートナー」への依存度を低下させる狙いがあるとしている。

米国とオーストラリアは、南太平洋での中国の影響力拡大を阻止したい意向。

アルバニージー首相は記者団に、今回の支援はオーストラリアがソロモン諸島の「安全保障上のパートナー」であることを示すものだと表明。

ソロモン諸島のマネレ首相との共同声明で「永続的な主権国家の安全保障能力を構築し、外部パートナーへの依存度を長期的に低下させるというソロモン諸島の強い意向に応えるものだ」と述べた。

ソロモン諸島には２０２２年以降、中国の小規模な警察部隊が配備されている。

ローウィー研究所の太平洋諸島プログラム担当ディレクター、ミハイ・ソラ氏は「マネレ首相はオーストラリアからの法秩序の追加支援に同意したが、中国との安全保障パートナーシップの縮小を約束したわけではない」と述べた。