アングル:メディア不信のトランプ支持者、ロシア疑惑一蹴

ロイター / 2017年5月20日 9時7分

 5月18日、トランプ大統領の熱烈な支持者を含む多くのアメリカ人にとって、「ワシントンの危機」は、大統領による過失の可能性やトランプ陣営とロシアとの癒着疑惑を指すものではない。写真はペンシルバニア州で3月撮影(2017年 ロイター/Mark Makela)

[ワシントン 18日 ロイター] - ワシントンでは、ウォーターゲート事件をほうふつとさせる、深まる危機についての話題が、ホワイトハウスを飲み込んでいる。他の都市でも、その話題でもちきりで、相次いで報じられるニュースは、発足して間もないトランプ政権のほぼ確実な破滅を匂わせているかのようだ。

だがトランプ大統領の熱烈な支持者を含めた、多くのアメリカ人にとって、「ワシントンの危機」は、大統領による過失の可能性やトランプ陣営とロシアとの癒着疑惑を指すものではない。

彼らにとって、これは、主流メディアの偏向と、自衛に必死な米政府内部者がニューヨークのセレブ実業家だったトランプ氏に対して行っている復讐を物語る、実にひどい最新の例だ。

このように強く偏った、主流メディアが信用されない政治環境を踏まえれば、トランプ支持者や、その票に頼っている共和党の議員が、大統領を早期に見放す可能性は低い。

「ネガティブになればなるほど、私たちはより強く彼を支持する。裏目になるだけだ」。アリゾナ州ツーソン在住のナディア・ラーソンさんは、ロシアとの癒着疑惑や、大統領が当時のコミー連邦捜査局(FBI)長官に捜査中止を求めたとのメディア報道についてそう語った。

トランプ大統領が機密情報をロシア外相にもらし、フリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の捜査を終わらせるようコミー氏に圧力をかけたという米紙ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズの報道について、ラーソンさんなどのトランプ支持者は懐疑的に見ている。

より信頼できるのは、フォックス・ニュースやニュースサイト「ブライトバート・ニュース」などの、大統領寄りの保守系メディアだ、と彼らは言う。

こうした保守系メディアは、一連の疑惑について、オバマ政権時代の残党によるイデオロギー的な攻撃、もしくは、極右が「ディープ・ステート(国家内国家)」と呼ぶ、既得権益に守られた反トランプ官僚たちによる復讐だと表現している。

「私が見るのはフォックス・ニュースだけ。でも私が見て信じるのは、大統領の口から出た発言と、彼のツイートだけ」。イスラエル生まれの移民で、ツーソンに25年在住するラーソンさんはそう語る。

ロイター

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