焦点:崖っぷちのヘイリー候補、週末に共和予備選 決着望むトランプ氏
ロイター / 2024年2月21日 8時5分
2月19日、米大統領選の共和党候補指名争いを巡り、トップを独走するトランプ前大統領は24日に行われるサウスカロライナ州予備選で対抗馬のヘイリー元国連大使を完全に追い落としたい考えだ。ニューハンプシャー州ロンドンデリーの高校前で1月23日撮影(2024年 ロイター/Reba Saldanha)
James Oliphant
[19日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補指名争いを巡り、トップを独走するトランプ前大統領は24日に行われるサウスカロライナ州予備選で対抗馬のヘイリー元国連大使を完全に追い落としたい考えだ。
一方、ヘイリー陣営は結果にかかわらず選挙戦を継続し、3月の「スーパー・チューズデー」に望みをつなげる意向。サウスカロライナ州はヘイリー氏が知事を6年間務めた州だが、世論調査ではトランプ氏の後塵を拝している。
両氏の動向は以下の通り。
<さっさと決着つけたいトランプ氏>
トランプ氏は党候補者選びをさっさと終わらせて、民主党のバイデン大統領との再戦が見込まれる本選挙に全神経を集中させたいと考えている。すでにトランプ陣営はバイデン氏への攻撃を強化するなど、本選挙にかじを切っているようだ。
トランプ氏には共和党内でやるべき仕事がある。ヘイリー氏の存在はトランプ氏の立候補を巡る党員間の深い分裂を露呈した。有権者のかなりの部分(主に大学教育を受けた郊外の有権者)がトランプ氏を拒否している。
トランプ陣営は、11月の本選挙で有権者がバイデン氏に寝返ったり、第3党候補を支持したり、自宅にとどまり投票に行かないことを懸念しているに違いない。
トランプ氏は党をしっかりと掌握し、バイデン氏を倒せる立場にあることを示す必要がある。ヘイリー氏を同氏の地元州で倒すことがそれを後押ししそうだ。
<崖っぷちで粘るヘイリー氏>
アイオワ州とニューハンプシャー州でトランプ氏に敗れ、サウスカロライナ州でも敗北すれば、ヘイリー氏が選挙戦を続けるのはさらに厳しくなる。
しかし、トランプ政権で国連大使を務めたヘイリー氏は、今回の党候補選びを個人的な戦いを超えたものと見なしているかもしれない。同氏はトランプ氏に従うことができない共和党有権者集団を代弁している。
一方で、ヘイリー氏は、ある時点の一連の敗北が4年後に有力候補者として再び出馬する可能性を損ねることも心配する必要がある。
ヘイリー陣営は、3月5日のスーパー・チューズデーでテキサス州、ノースカロライナ州、バージニア州など、ヘイリー氏に有利な予備選が多く実施されると指摘している。この日は数百人の代議員が割り当てられる予定だが、同氏がこれらの州で争うために資金を投じるかどうかはまだ分からない。
ヘイリー氏はどこかで勝たなければならない。
この記事に関連するニュース
-
ヘイリー氏「党の結束だけでなく拡大を」 共和党大会演説 無党派、民主党支持層を意識
産経ニュース / 2024年7月17日 18時27分
-
ヘイリー・デサンティス両氏、トランプ氏支持 党大会で結束演出
ロイター / 2024年7月17日 14時8分
-
トランプ氏、予備選のライバル・ヘイリー氏と団結アピール 米大統領選・共和党大会2日目
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月17日 11時52分
-
ヘイリー元国連大使が共和党大会出席へ トランプ氏銃撃事件で結束訴えか 米メディア報道
産経ニュース / 2024年7月16日 0時25分
-
米共和党、15日から全国大会 「トランプ党」化の総仕上げ 正式に大統領選候補指名へ 暗殺未遂で結束固く
産経ニュース / 2024年7月14日 13時9分
ランキング
-
1米副大統領候補のバンス氏、台湾へのパトリオット供与遅れを批判「ウクライナのせい」
産経ニュース / 2024年7月17日 14時38分
-
2トランプ氏は「神の手に守られた救世主」 暗殺未遂、個人崇拝に拍車
AFPBB News / 2024年7月17日 16時29分
-
3「将軍」最多25ノミネート=主演の真田広之さん候補―米エミー賞
時事通信 / 2024年7月18日 4時53分
-
4百貨店で大規模火災 16人死亡 中国・四川省
日テレNEWS NNN / 2024年7月18日 10時25分
-
5韓国でLINEユーザーが急増した理由 日本への反発?
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月17日 15時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください