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ウクライナ軍、アブデーフカ失陥後に新防衛線構築でロ軍撃退

ロイター / 2024年2月20日 10時38分

ウクライナ軍は19日、東部ドネツク州の要衝アブデーフカ失陥後、新たな防衛線を構築してロシア軍の攻撃を撃退し続けていると明らかにした。写真は2月19日、ロシアの攻撃を受けたアブデーフカ付近で撮影(2024年 ロイター/Thomas Peter)

Pavel Polityuk Tom Balmforth

[キーウ 19日 ロイター] - ウクライナ軍は19日、東部ドネツク州の要衝アブデーフカ失陥後、新たな防衛線を構築してロシア軍の攻撃を撃退し続けていると明らかにした。

先週末にウクライナ軍が撤退したアブデーフカはロシア側が完全に掌握。ロシア軍にとっては昨年5月にバフムトを制圧して以降で最大の戦果となった。

この事態は、ウクライナが兵力補充に苦しみ、米国が野党共和党の反対で新たなウクライナ向け軍事支援を実行できない中で、戦局がロシア有利に傾いてきたことをこれまでで最も明確に物語っている。

それでもウクライナ軍のオレクサンドル・タルナフスキー准将は通信アプリに「軍は幾つかの新しい防衛線を築き、攻勢を意図するロシア軍の撃退に成功している」と書き込んだ。

ロシア軍は現在、部隊を再編してアブデーフカで残敵を掃討しつつ、既に占領しているマリンカ付近や、ウクライナ側が保持している南西側の複数の村落付近で攻撃を行っている。

キーウのコンサルティング会社ディフェンス・エクスプレスの専門家は、ロシア軍が今後、マリンカ周辺で戦線を整頓した上で、ウクライナ側のウフレダルに向かって新たな攻勢を開始するだろうと予想。またバフムト周辺にはおよそ8万人、アブデーフカ付近にはさらに4万人が展開しており、これらはチャシウヤルに向かう公算が大きいとみている。

ロシア側は、アブデーフカからのウクライナ軍の撤退は混乱し、急速に行われたため一部の兵士や武器装備が置き去りにされたと説明している。

ただディフェンス・エクスプレスの専門家によると、撤退作戦は非常にうまくいったもようだという。

先週の兵力増強に伴ってアブデーフカに投入された第3独立強襲旅団の一部部隊はある時点でロシア軍に完全包囲されたものの、何とか突破することができた、と副司令官の1人が明かした。

ウクライナ側に立って戦争に参加しているロシア人民兵組織のある司令官は、自分たちがウクライナ軍の撤退を支援したとしている。

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