フィリピン、「領土防衛」で米軍と合同巡回 中国反発
ロイター / 2024年2月20日 18時22分
[北京/マニラ 20日 ロイター] - フィリピン軍は20日、米軍と前日実施した南シナ海上空の合同パトロールについて、領土と国益を守ることが目的だと表明した。
合同パトロールにはフィリピン軍の戦闘機と米軍の爆撃機が参加。中国軍はフィリピンを非難していた。フィリピン軍と米軍は約1週間前に合同海上訓練を行っていた。
フィリピン軍のトリニダード広報局長は「両国軍の相互運用性を高めるとともに、わが国の領土・主権・国益を守るという空軍の任務の遂行能力を高めることが狙いだ」と説明。
これに先立ち、中国軍はフィリピンが「領土外の国」と合同航空パトロールを行い「問題を引き起こしている」と非難。「国家主権を断固として守るため、高度の警戒を維持する」と述べていた。
中国は南シナ海のほぼ全域で主権を主張。フィリピンはマルコス大統領の下で米国との防衛協力を拡大しており、中国との関係が悪化している。
トリニダード広報局長は、インド太平洋地域の平和を維持するため、同盟国や「志を同じくする」パートナーと今後さらに合同海上活動を行うとの見通しを示した。
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