イスラエル軍、レバノン撤退加速を=仏大統領
ロイター / 2025年1月20日 12時56分
フランスのマクロン大統領は17日、レバノンの首都ベイルートで演説し、同国内の親イラン民兵組織ヒズボラと停戦合意したイスラエルに対し、軍の撤退を急ぐよう求めた。写真はレバノンのミカティ暫定首相(右)と握手するマクロン氏(左)。ベイルートで撮影。提供写真(2025年 ロイター/Dalati Nohra)
[ベイルート 17日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は17日、レバノンの首都ベイルートで演説し、同国内の親イラン民兵組織ヒズボラと停戦合意したイスラエルに対し、軍の撤退を急ぐよう求めた。
マクロン氏は、レバノンのアウン大統領が9日に就任して以来、初めて同国を訪れた外国指導者となった。アウン氏と並んだマクロン氏は「真の、正統なレバノンが戻ってきた」と語り、アウン氏の就任はレバノンが新たな道筋を進む可能性を示していると強調した。
マクロン氏は、レバノン軍だけが同国の武器を掌握すべきだとし、南部での軍強化に支援を表明した。アウン氏は大統領に選出されるまで軍司令官を務めており、同氏の大統領就任は、イスラエルとの戦争でヒズボラが弱体化した後のパワーバランスの移行を意味している。
ヒズボラとイスラエルは昨年11月27日、米国とフランスの仲介で停戦に合意。イスラエル軍は合意から60日以内にレバノン南部から撤退することが義務付けられている。
アウン氏はまたマクロン氏に対し、仏石油・ガス大手トタルエナジーズがレバノン沖でエネルギー採掘を再開するよう求めた。
一方、レバノン訪問中の国連のグテレス事務総長は17日、イスラエル軍がレバノン南部で占領と軍事行動を続けているのは、停戦合意の土台となった国連決議に違反していると指摘し、「中止しなければならない」と訴えた。
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