情報BOX:英国のEU離脱へのカウントダウン

ロイター / 2017年3月21日 14時47分

 3月20日、英国のメイ首相は3月29日に、欧州連合(EU)基本条約(リスボン条約)50条を発動し、EUに対して正式な離脱通告を行う。首相の報道官が明らかにした。写真は欧州連合(EU)基本条約の50条部分。ベルギー・ブリュッセルで昨年6月撮影(2017年 ロイター/Francois Lenoir)

[ブリュッセル 20日 ロイター] - 英国のメイ首相は3月29日に、欧州連合(EU)基本条約(リスボン条約)50条を発動し、EUに対して正式な離脱通告を行う。首相の報道官が20日明らかにした。

離脱手続きは正式通知から原則2年で完了する。EU離脱(ブレグジット)の行程表をまとめた。

◎離脱通知

3月25日 ローマ条約調印60周年の首脳会議がローマで開かれる。英国を除く27加盟国が参加。メイ首相は会合の妨げにならないよう、離脱通知を翌週に延期する。

3月29日 EU離脱手続き開始に向けたリスボン条約50条発動を通知する書簡をトゥスクEU大統領に送付する。

◎EU首脳会議

3月29─31日 トゥスクEU大統領は、メイ首相の書簡を受け取ってから48時間内に27加盟国に離脱交渉に向けた指針の草案を配布する。

5月4日 トゥスク氏は約4週間後に臨時首脳会議を招集する見通し。首脳会議では交渉の指針を最終決定し、欧州委員会のバルニエ首席交渉官に交渉権限を付与する。今年は4月16日がイースター、仏大統領選の初回投票が4月23日で、5月1日は休日、5月7日は仏大統領選の決選投票が予定されているため、5月4日の開催となる可能性がある。

5月5日 バルニエ首席交渉官はすぐさま交渉の枠組みに関する詳細な勧告を首脳会議に回答する。5月8日と9日が休日であるため、欧州理事会への回答を1日で行わなければならない可能性がある。

◎指令

5月 英国を除く加盟国の閣僚理事会が招集され、バルニエ氏および同氏が率いるチームが守るべき法的「交渉指令」を最終決定する。

◎離脱交渉

バルニエ氏率いるEUチームは、英国のデービス離脱担当相率いる交渉団と早ければ5月末までに協議に入る。協議はまず、協議内容の特定と議題の分け方から始まる見通し。

◎離脱合意

17年12月 EUは年末までの基本合意を望んでいる。つまり、英国がEU離脱までに支払うべき債務、EU域内に住む英国人とブレグジット後も英国に住み続けるEU市民の待遇、係争中のEU関連訴訟への対応、EUと英国の新たな国境に関するルールについての合意を意味する。

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