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ドル111円後半に軟化、クロス円も軟調

ロイター / 2020年2月21日 15時41分

 2月21日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の111円後半。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)

[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の111円後半。東京市場の三連休を控え、海外投機筋が早めに利益確定売りや調整売りに動いたため、ドルは10カ月ぶりの高値圏で軟化した。クロス円も総じて軟調だった。

朝方の取引では仲値にかけてドルが買われ一時112.19円まで上昇したが、前日の米国市場でつけた10カ月ぶり高値112.23円には届かず、正午にかけて111.92円まで反落した。

過去2日間の円売りは米ヘッジファンドなどの投機筋が主体となっているとみられるが、「東京市場の3連休を控えて、投機筋も早々と利益確定売りや持ち高調整を終え、円売りも小康状態だ」(アナリスト)との意見が出ていた。

前日のニューヨーク時間には、米国株が下げ幅を拡大し、米長期金利が1.5%付近まで低下する最中に、ドル買い/円売りが進行するという「クレイジーな状況になった」(外国銀)。

米長期金利は現在1.4898/4881%と前日のニューヨーク終盤から一段と低下している。

「ファンドは弱い通貨を狙うものだが、円売りに旨味がなくなれば、ファンドの売りターゲットは、再びユーロや豪ドルに戻るだろう」(同)という。

ドル指数<.DXY>は99.80付近。前日一時99.91まで上昇し、2017年4月以来、2年10カ月ぶり高値を付け、現在も高値圏を推移する。

ドル指数の強さの背景には、構成通貨のうち最も比重の大きいユーロの下落と、過去2日間にわたる円の大幅安がある。

ユーロや円が売られた背景には、米国に居住する投資家の対米資本還流もあるとされる。

米財務省によると、米居住者の外国証券の買い越し額は2019年に2074億ドルと、前年の3686億ドルから縮小した。

クロス円では過去2日間の円売りの反動がみられた。 

ユーロ/円は121.02円から120.79円まで下落。豪ドル/円は74円前半から73円後半へ、英ポンド/円は144円半ばから前半に下落した。

一方、通貨オプション市場では、円プットオプションが人気化している。1カ月物のリスクリバーサルは、18年5月以来の水準を回復してきた。多くの参加者が円の一段安を警戒していることを示している。

ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円

午後3時現在 111.94/96 1.0791/95 120.82/86

午前9時現在 111.96/98 1.0785/89 120.78/82

NY午後5時 112.11/14 1.0783/87 120.91/95

(為替マーケットチーム)

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