情報ＢＯＸ：トヨタの工場稼働状況、一部の日本工場で停止延長

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、世界各国がロックダウン（都市封鎖）を実施していることなどにより、日野自動車などを含むトヨタ自動車グループの世界生産が影響を受けている。写真はトヨタのロゴ。２０１９年１０月、都内で撮影（２０２０年　ロイター／Edgar Su）

［東京　２１日　ロイター］ - 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、世界各国がロックダウン（都市封鎖）を実施していることなどにより、日野自動車<7205.T>などを含むトヨタ自動車<7203.T>グループの世界生産が影響を受けている。

トヨタは２１日、高岡工場第２ラインと豊田自動織機の長草工場で、稼働停止期間を延長すると明らかにした。英国とトルコの工場も、再開予定日を延期する。一方、ベトナムでは、２０日から工場の一部で稼働が再開した。

４月２１日時点の主な工場の稼働状況は以下の通り。

▼：工場停止

△：工場再開

▼５月１日

・国内全完成車工場を１１日まで一時停止。

（２日ー１０日は大型連休とする）

- トヨタ自動車東日本の東富士工場を１２日まで停止。

- 日野自動車の羽村工場第２・第４ラインを１２日まで停止。

- ダイハツ工業の本社（池田）工場を１２日まで停止。

- トヨタ自動車東日本の岩手工場第１ラインを１３日まで停止。

- 堤工場を１５日まで停止。

- 日野自動車の羽村工場第１ラインは１５日まで停止。

- 田原工場第１ラインを１８日まで停止。

- 田原工場第１・第３ライン、羽村工場第１ライン、岐阜車体第２ラインの夜勤を６月末まで停止。

▼４月２８日

・タイの部品工場（ＳＴＭ）を３０日まで停止。

▼４月２０日

・高岡工場第２ラインと豊田自動織機の長草工場を２８日まで停止。

▼４月１３日

・インドネシア工場を２４日まで停止。

・タイの部品工場（ＳＴＭ）を１７日まで停止。

・ダイハツ工業の滋賀（竜王）第２工場を２４日まで停止。

▼４月１０日

・ダイハツ工業のインドネシア工場（ＡＤＭ）を２４日まで停止。

▼４月９日

・スバル国内全工場を５月１日まで停止。

▼４月７日

・タイの完成車工場（ＴＭＴ）とトヨタ車体のタイ完成車工場（ＴＡＷ）を３０日まで停止。

▼４月３日

・以下国内５工場７ラインで一時停止。

-△４月６日

日野自動車の羽村工場第１ラインを２日間停止。

-△４月７日

高岡工場第１ラインと堤工場第１・第２ラインを３日間停止。

-△４月１０日

田原工場第１ラインを６日間停止。

-△４月１４日

田原工場第３ラインを８日間停止。

-△４月１５日

トヨタ自動車九州の第１ラインを９日間停止。

▼△４月２日

・元町工場を消毒のため一時封鎖。従業員が新型コロナに感染。当日に稼働再開しており、生産台数に影響なし。

▼３月３０日

・ロシア工場を４月３０日まで停止。

▼３月３０日ー△４月２０日

・ベトナム工場を３０日から停止。４月２０日から一部で再開。

▼３月２６日　

・南アフリカ工場を４月３０日まで停止。

▼３月２４日ー△３月２６日

・トヨタ自動車九州の第２ラインを消毒のため一時封鎖。従業員が新型コロナに感染。

▼３月２４日

・ブラジル工場（ＴＤＢ）を６月２０日まで停止。（ソロカバ工場は６月２３日まで）

・パキスタン工場を当面の間停止。

▼３月２３日

・マレーシア工場を当面の間停止。

・インド工場を当面の間停止。

・アメリカ、カナダ、メキシコの工場（北米工場）を５月１日まで停止。

・スバル米国工場を５月８日まで停止。

▼３月２３日ー△３月２５日

・高岡工場の第１ラインを２５日まで封鎖。２人目の従業員が新型コロナに感染し、消毒と感染防止対策を実施。

▼３月２１日

・トルコ工場を停止。再開は５月１１日以降。

▼３月２０日

・アルゼンチン工場を４月３０日まで停止。

▼３月１９日

・チェコ工場を停止。再開は５月４日以降。

▼△３月１９日

・高岡工場を消毒のため一時封鎖。従業員が新型コロナに感染。当日中に稼働再開しており、生産台数に影響なし。

▼３月１８日

・英国工場を停止。再開は５月１１日以降。

・ポーランド工場を停止。４月２３日から部分的に再開予定。

・ダイハツ工業のマレーシア工場を４月２８日まで停止。

▼３月１７日

・フランス工場を停止。４月２２日から部分的に再開予定。

・フィリピン工場（完成車工場、アイシン精機子会社の部品工場）を４月３０日まで停止。

▼３月１６日

・ポルトガル工場を停止。再開は５月以降。

・ベネズエラ工場を５月２９日まで停止。

▼１月２９日─△３月３０日

・中国、台湾工場を順次停止したが、３月３０日までに順次、通常稼働を再開済み。　

(新田裕貴、白木真紀)