中国人民銀行、4都市でデジタル人民元の決済システムを試験

　４月２１日、中国人民銀行（中央銀行）は、ロイターに対し、国内４都市でデジタル人民元の決済システムの試験を進めていることを明らかにした。写真は北京で２０１４年１１月撮影（２０２０年　ロイター／Kim Kyung-Hoon ）

［北京／上海　２１日　ロイター］ - 中国人民銀行（中央銀行）は２１日、ロイターに対し、国内４都市でデジタル人民元の決済システムの試験を進めていることを明らかにした。

地元メディアは先週、人民銀行がデジタル通貨アプリを推進していると報道。デジタル通貨関連株が急伸していた。

人民銀行のデジタル通貨研究所はロイターの取材に対し、４都市の内部で人民銀行のデジタル通貨・電子決済（ＤＣ／ＥＰ）システムの試験を行っており、冬季五輪の会場で試験サービスを提供したいと述べた。

試験を行っているのは深セン、蘇州、北京郊外の雄安新区、成都。

人民銀行のＤＣ／ＥＰシステムはまだ研究開発段階で、今回の試験はデジタル人民元の公式な発行を意味するものではなく、試験都市以外の人民元の発行、流通、金融市場への影響はないとしている。