中国の豚肉供給は第2四半期にひっ迫、価格は9月がピーク＝農務省幹部

　４月２１日、中国の農業当局によると、豚肉の供給は第２・四半期にひっ迫し、価格は９月ごろにピークに達する見通し。アフリカ豚熱の影響で生産基盤が大きく損なわれたことや、輸入および消費回復の先行き不透明感が理由という。写真は北京で２月撮影（２０２０年　ロイター／TINGSHU WANG）

［北京　２１日　ロイター］ - 中国の農業当局によると、豚肉の供給は第２・四半期にひっ迫し、価格は９月ごろにピークに達する見通し。アフリカ豚熱の影響で生産基盤が大きく損なわれたことや、輸入および消費回復の先行き不透明感が理由という。

中国の豚肉価格 は２０１９年１０月に過去最高値水準となる１キログラムあたり５３．７９元（７．５９ドル）まで上昇。前年同月に比べほぼ３倍となった。ただ、その後は生産が回復し需要が平年並みに戻ったことから、２月上旬以降、価格は下落している。

１─３月期の中国の豚肉生産は前年同期比マイナス２９％となり、６四半期連続の減少となった。アフリカ豚コレラの影響の深刻さと、生産回復に向けた課題が山積していることを示している。

当局は豚肉生産と食肉供給を回復させる対策を打ち出したが、新型コロナウイルス感染抑制のための外出禁止措置などにより中断を余儀なくされた。

当局者は、豚肉供給を巡る状況は７月以降に改善すると見込んでいるが、年後半の需要増が価格を押し上げるとしている。