ダイムラーとボルボ・トラック、大型車両向けの燃料電池で合弁

　４月２１日、自動車大手のダイムラーとボルボ・トラックは、大型車両向けの燃料電池システムを開発・生産・販売する折半出資の合弁事業を設立することで合意した。写真はドイツ・ハノーバーで２０１６年９月撮影（２０２０年　ロイター/Fabian Bimmer）

［フランクフルト　２１日　ロイター］ - 自動車大手のダイムラー とボルボ・トラック は２１日、大型車両向けの燃料電池システムを開発・生産・販売する折半出資の合弁事業を設立することで合意した。

両社は「両社が２０２０年代後半に要求度の高い長距離輸送で利用される燃料電池を搭載した大型車両を量産することが共通目標だ」と表明した。

合弁事業は独立した事業体として運営する。ダイムラー・トラックとボルボ・グループは他の事業分野では引き続き競合する。

両社は「力を合わせることで両社の開発コストを抑え、大型輸送と要求度の高い長距離輸送で利用される燃料電池システムの市場投入を加速する」としている。

ボルボは合弁事業の株式５０％を６億ユーロ前後で取得する。

今回の合意は予備的なもので、拘束力はない。第３・四半期までに最終合意し、年内に契約を完了する計画だ。