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ブラジルの新型コロナ感染者急増止まらず、世界2位に迫る

ロイター / 2020年5月21日 10時7分

 5月20日、ブラジル保健省は、過去24時間で新たに確認された新型コロナウイルス感染者が2万人近くに上り、888人が死亡したと発表した。写真はサンパウロ近郊の空港で19日撮影(2020年 ロイター/Amanda Perobelli)

[リオデジャネイロ/サンパウロ 20日 ロイター] - ブラジル保健省は20日、過去24時間で新たに確認された新型コロナウイルス感染者が2万人近くに上り、888人が死亡したと発表した。感染者数の累計は近くロシアを抜き、米国に次いで世界で2番目の多さとなる可能性がある。

同省によると、ブラジルの感染者の累計は29万1579人に達し、死者数は1万8859人となった。

ブラジルは18日に感染者の累計が英国を抜き、世界で3番目の多さとなったばかり。19日に報告された死者数は、過去最多の1179人だった。

ボルソナロ大統領はコロナ感染拡大を抑制する行動制限の必要性を否定し、経済活動再開を優先する姿勢を示してきた。大統領はまた、専門家がリスクを指摘しているにもかかわらず、新型コロナ治療薬として抗マラリア薬「クロロキン」の利用を推進してきた。

保健省は20日、新型コロナ感染症患者に抗マラリア薬を投与する際の新たなガイドラインを発表し、症状が軽い患者へのより広範な利用を承認した。これまで抗マラリア薬クロロキンとヒドロキシクロロキンのコロナ患者への使用に消極的だった2人が、相次いで保健相のポストを退いている。

ボルソナロ氏はガイドラインの公表を受け、ツイッターに「われわれは戦争状態にある。戦わないのは敗北よりも不名誉なことだ」と投稿した。

ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)の元トップ、ゴンザロ・ベシーナ・ネト氏はロイターに、クロロキンは危険な副作用が出る可能性があるため、新たなガイドラインはメリットよりもデメリットが大きい恐れがあるとして批判。「科学的な裏付けがない。21世紀のこの時代に、奇跡に賭けようとする行為は信じ難い」と嘆いた。

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