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英総合PMI、5月速報値は28.9に上昇 底入れの兆し

ロイター / 2020年5月21日 23時12分

IHSマークイット/CIPSが発表した5月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は28.9となり、4月の13.8から上昇した。写真は5月19日、ロンドンのウォータールー駅で撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 21日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した5月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は28.9となり、4月の13.8から上昇した。ロイター調査による市場予想の25.0も上回った。

ただ、新型コロナウイルス感染防止のための封鎖措置の影響で、依然として景況の拡大・悪化の分かれ目となる50を大幅に下回っている。IHSマークイットによると、縮小ペースは世界的な金融危機のいかなる時点よりもかなり悪いままだという。

各企業は新たなビジネスの欠如が深刻だと報告。ただ、事業見通しは2カ月連続で改善した。多くの企業は回復に長い時間がかかることを懸念しているとした。

また、一部のサービス部門企業は短期的な見通しに依然として相当悲観的となっている。

5月も雇用が減少したものの、4月ほど急激な減少ではなかった。IHSマークイットによると、社員を一時帰休にした多くの企業が、給与の一部を補填する政府の緊急措置を利用し、全社員の半分以上を一時帰休にしたという。

5月のサービス部門PMI速報値は27.8と、4月の13.4から上昇。製造業PMIは32.6から40.6に上昇した。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は、PMIの一段の改善を予想し「ロックダウンの緩和に伴い、6月はさらに改善するのではないか」と指摘。「しかし、新型コロナ感染者が少ない他国に比べ経済再開のペースが遅い可能性があるため、英国の経済回復はいら立たしいほど緩慢だろう」と述べた。

一方、キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、アンドリュー・ウィスハート氏は、英経済が4─6月に20%縮小するという予想を再確認した上で「回復ペースは鈍い」との見方を示した。

HSBCのエコノミスト、エリザベス・マーティンス氏は「英中銀がマイナス金利政策への扉を開いても不思議ではない」と述べた。

これとは別に、英産業連盟(CBI)が発表した3─5月の製造業生産指数は1975年以降で最低水準となった。

CBIの次席エコノミスト、アナ・リーチ氏は「需要崩壊と供給網の混乱により、一部の企業は工場を一時的に閉鎖しており、企業の生産水準がさらに急低下した」と述べた。

CBIによると、5月のみの受注指数は1981年以来の低水準。向こう3カ月の期待指数は4月から改善したものの、依然として低下が続いた。

また製造業者の59%が従業員の一時帰休を実施し、9%が恒久的な解雇を報告したという。

*内容を追加しました。

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