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トランプ氏、選挙集会でデモ非難しコロナ対応擁護 空席目立つ

ロイター / 2020年6月22日 7時47分

 トランプ米大統領(写真)は6月20日、11月の大統領選に向けて約3カ月半ぶりとなる選挙集会をオクラホマ州タルサで開いた。人種差別に反対する抗議デモを非難したほか、新型コロナウイルスへの自身の対応を擁護した(2020年 ロイター/Leah Millis)

[タルサ(米オクラホマ州) 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、11月の大統領選に向けて約3カ月半ぶりとなる選挙集会をオクラホマ州タルサで開いた。人種差別に反対する抗議デモを非難したほか、新型コロナウイルスへの自身の対応を擁護した。

トランプ大統領は今回の集会が非常に大規模になると主張していたが、収容人数1万9000人の会場は空席が目立った。大統領は空席の多さに直接言及はしなかったが、メディアが集会に参加しないよう呼び掛けたと主張したほか、会場の外で行われた抗議デモにも非難の矛先を向けた。

新型コロナの感染拡大やミネソタ州で起きた黒人男性暴行死への対応で批判を浴びたトランプ大統領は、3月2日以来となる今回の集会で再び選挙戦を盛り上げる狙いだったが、観衆が予想ほど集まらなかったことから、支持者の熱狂ぶりをアピールする機会にはならなかった。

タルサは約100年前に米国史上最悪とされる黒人への暴力が起きた場所で、その地を開催場所に選んだことに批判の声も上がっていた。

全米に広がった人種差別への抗議デモに対し強硬な姿勢を取ってきたトランプ大統領は、演説で一部のデモ参加者を非難。「左派の暴徒が米国の歴史を破壊し、美しい記念碑を汚して取り壊し、完全なコントロールを求める自分たちの要求に従わない者を皆罰しようとしている。だがわれわれは従わない」と述べた。

自身の新型コロナ対応については、検査体制の拡充が感染者の増加につながったと主張。「これほど検査をすれば、感染者も多く見つかる」とし、「だから私は『検査のペースを落とせ』と言ったんだ」と語った。ホワイトハウス当局者はその後この発言について「明らかに冗談だ」と釈明した。

集会の数時間前、トランプ陣営は関係者6人が検査で陽性と確認されたと発表した。集会ではマスク姿の人は少数に限られた。

オクラホマ州ではこのところ感染者が急増しており、州保健当局は集会の参加者に対し感染リスクを警告していた。

マスクをせずに集会に参加した46歳の支持者の男性は新型コロナについて「心配していない。ほとんど作り話だ」と語った。

トランプ陣営は集会前、参加希望者が会場の収容人数を大幅に上回っているとして、会場に入りきれない支持者を数千人想定して場外にもステージを用意していた。しかし、実際にここに集まったのは数十人にとどまり、結局場外での演説は行われなかった。トランプ陣営の報道官は、デモ参加者が妨害したと非難した。

会場の外では、人種差別に抗議するデモの参加者約30人と集会参加者の間で小競り合いがあったものの、トランプ氏の支持者が会場内や場外ステージエリアに入るのを妨害される場面は見られなかった。

トランプ氏は演説で、自身が再選されなければ「民主党が運営する都市で起きている混乱」にすべての国民が見舞われることになると警告。「狂人たちが街頭に出ているのを見ると、武器を持っているのは良いことだ」と述べ、米国民の銃保有の権利を守ると約束した。

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