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英小売売上高、7月は大幅増 消費者需要が後押し

ロイター / 2020年8月21日 18時26分

 8月21日、英国立統計局(ONS)が発表した7月の小売売上高は、消費者の強い需要に支えられて大幅に増加し、新型コロナウイルスの感染拡大前を上回った。写真はザラの店舗。ロンドンで5月撮影(2020年 ロイター/John Sibley)

[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した7月の小売売上高は、消費者の強い需要に支えられて大幅に増加し、新型コロナウイルスの感染拡大前を上回った。

7月の小売売上高は前月比3.6%増でロイター調査のエコノミスト予想を上回った。前年比では1.4%増。4月と5月の2桁の落ち込みから急回復を遂げた。

新型コロナ対策の規制が導入される前の2月比では、3.0%増だった。

小売部門は他部門より速いペースの回復を遂げているものの、内訳をみると明暗が大きく分かれている。

スーパーマーケットや食品を扱う店は在宅時間が長くなった影響で好調だった。オンライン販売や家庭用品店も需要が強かった。

一方、衣料品や靴の売り上げは依然前年比25%減だった。

エコノミストの間では、小売りの回復が一時的になることを懸念する声があり、7月が今年のピークになる可能性を指摘する声も聴かれた。

7月の公的部門債務は初めて2兆ポンド(2兆6500億ドル)を上回り、国内総生産(GDP)比100.5%と1961年以来の高水準に達した。

緊急の財政支出と税収減で今年の借り入れは過去最高の3220億ポンドに達すると予想されている。

4─7月の借り入れは1505億ポンドで、前年同期の約7倍だった。

7月の借り入れは267億ポンドで、新型コロナの流行が始まった以降の最低水準。

スナク財務相は、中期的な増税の必要性に言及し、「きょうの数字から、時間をかけて財政を持続可能な水準に戻す必要性を認識した。難しい決断になるだろう」と述べた。

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