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英総合PMI、8月速報は60.3に上昇 雇用削減拡大で先行き懸念も

ロイター / 2020年8月21日 19時33分

英国の8月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は60.3と、7月(57.0)から上昇して約7年ぶりの高水準となった。レストランでの食事を支援する政府の支援政策が成長押し上げにつながった。マンチェスターのレストランで10日撮影。(2020年 ロイター/Jason Cairnduff)

[ロンドン 21日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した英国の8月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は60.3と、7月(57.0)から上昇して約7年ぶりの高水準となった。

ただ、雇用削減が拡大しており、先行きに懸念もある。

PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。ロイターによるエコノミスト予想は57.1だった。

PMIは成長のさらなる加速を示しているものの、企業全体の生産の通常水準への回帰シグナルは出ていない。一部エコノミストは通常水準の回復には数年かかる可能性があると指摘している。

IHSマークイットのエコノミクスディレクター、ティム・ムーア氏は「接客に携わるサービス提供業者が、経済全体で今夏にみられた回復に追い付き始めているとの前向きな兆候があった」と指摘。ロックダウン(都市封鎖)措置の一段の緩和、およびレストランでの食事を支援する政府の支援政策が成長押し上げにつながったと述べた。

ただ、政府の雇用保護政策が10月末に終了する予定となる中、数カ月以内に回復が衰えるのではないかとの懸念が企業間で広がっている。

PMIによると、サービス部門、製造部門ともに企業は8月に雇用削減ペースを加速させた。

8月のサービス部門PMIは前月の56.5から60.1に上昇。6年ぶりの高水準となった。予想の57.0も上回った。ただ、1年後の事業見通しを示す指数は小幅に低下した。

製造部門PMIは2ポイント上昇の55.3。2018年2月以来の高水準となった。

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