米TI、第3四半期は予想外の増収 今期売上見通しも予想上回る
ロイター / 2020年10月21日 12時13分
米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)が発表した第3・四半期決算は、売上高が減少予想に反して約2年ぶりに増加した。第4・四半期の売上高見通しも市場予想を上回った。カリフォルニア州サンディエゴで2018年4月撮影(2020年 ロイター/MIKE BLAKE)
[20日 ロイター] - 米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)
TIはスマートフォンから自動車向けまでさまざまな半導体を手掛け、他の半導体メーカーに先行して決算を発表することが多いため、半導体と関連セクターの健全性を見極める手掛かりとして注目されている。
同社によると、家電製品向け半導体の販売が好調だったほか、自動車向けの需要も大きく回復し、売上高に寄与した。北米と欧州での自動車組み立て工場の操業再開を受け、自動車向けの需要は前期比75%増加した。
TIの株価は引け後の時間外取引で2%近く上昇。
第3・四半期の売上高は38億2000万ドルで、前年同期の37億7000万ドルから1%増加。リフィニティブのIBESデータによると、34億5000万ドルへの減少が予想されていた。
純利益は13億5000万ドル(1株当たり1.45ドル)で、前年同期の14億3000万ドル(同1.49ドル)から減少した。
1株利益の市場予想平均は1.28ドルだった。
第4・四半期の売上高見通しは34億1000万─36億9000万ドル。市場予想の33億4000万ドルを上回った。
TIのIR(投資家情報)責任者はアナリスト向けの会見で「目先の需要については見通しやすくなっているが、(コロナの)世界的流行の経済への幅広い影響は数年続く可能性があるため、当社は慎重な見方を維持する」と語った。
また、米政府による中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)向けの輸出規制が9月に強化された影響についても説明。同社の第3・四半期売上高にファーウェイが占める割合は約2%だったとした上で、「当社は米国の輸出規制ルールに従い、9月14日にファーウェイへの出荷を止めた。第4・四半期の売上高見通しに同社からの売り上げは含まれていない」と答えた。
米政府が2019年に導入した輸出規制では、TIなど米企業が米国外の工場からファーウェイに一部の半導体製品を供給することを認めてきたが、今年9月の規制強化で、ファーウェイへの半導体供給は事実上、全面的に禁止された。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1有料会員100万人「radiko」のビジネス的伸びしろ 広告ビジネスと新規ビジネスの尖兵として
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 10時30分
-
2出戻り社員「アルムナイ採用」が増えた切実な事情 かつては"裏切り者扱い"も今や大歓迎だが…
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 11時0分
-
3なぜ、「パン屋さん」みたいなセブンが増えているのか できたてのカレーパン、ドーナツ、メロンパンを強化する背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 6時15分
-
4『地面師たち』積水ハウスの“秘密文書”に見る巨額詐欺事件の真相「ずさんな手書き稟議書」「急展開した取引」の背景に派閥争い
NEWSポストセブン / 2024年9月23日 11時13分
-
5「タワマン節税」「空き家問題」2つの不動産相続ルール変更で何が変わる?マンションや古い物件の活用方法は?
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください