コロナ変異種、過度な警戒不要 遺伝子変異は通常の過程=WHO
ロイター / 2020年12月22日 4時19分
世界保健機関(WHO)は21日、英国などで新型コロナウイルスの変異種が検出されたことについて、変異種の出現はパンデミック(世界的な大流行)の過程で通常見られることとし、過度に警戒する必要はないとの見解を示した。ジュネーブで1月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)
[ジュネーブ/チューリヒ 21日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は21日、英国などで新型コロナウイルスの変異種が検出されたことについて、変異種の出現はパンデミック(世界的な大流行)の過程で通常見られることとし、過度に警戒する必要はないとの見解を示した。
WHOで緊急事態対応部門を統括するマイケル・ライアン氏は「透明性の確保は極めて重要だが、変異種の出現はウイルスの進化の過程で通常見られることだと伝えることも同様に重要」とし、「ウイルスを注意深く、科学的にリアルタイムで追跡することは、世界的な公衆衛生のためになり、こうした監視を行っている国は称賛に値する」と述べた。
WHO当局者は、これまでに英国から提供されたデータから、変異種が重症化や死亡率の上昇につながることは示されていないと指摘。ただ感染力は強いようにみえるとした。
また、現在確認作業が続けられているものの、開発されたワクチンは変異種にも同様の効果があるとの見方を表明。WHOの主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は「これまで多くの変異が確認されているが、治療薬とワクチンの効果に大きな影響を及ぼす変異は起きていない」と述べた。
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