ナワリヌイ氏の実刑維持、ロシア裁判所が控訴棄却
ロイター / 2021年2月22日 8時14分
2月20日、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が実刑判決の取り消しを求めて控訴していた裁判で、モスクワの裁判所はナワリヌイ氏の主張を退け、実刑を維持する判断を示した。写真は20日 モスクワの裁判所に出廷したナワリヌイ氏(2021年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が実刑判決の取り消しを求めて控訴していた裁判で、モスクワの裁判所はナワリヌイ氏の主張を退け、実刑を維持する判断を示した。
モスクワの裁判所は今月、ナワリヌイ氏に対する過去の有罪判決の執行猶予を実刑に切り替える判決を下した。これを受けてナワリヌイ氏は、政治的な動機に基づくでっち上げとして控訴していた。
裁判所は、刑期については当初の3年半から6週間短縮することを認めた。自宅軟禁されていた期間も考慮すると約2年8月となる。ナワリヌイ氏の弁護士は、同氏が2年半強、刑務所に収監されると述べた。
ナワリヌイ氏は20日の審理で「我が国は不正の上に築かれている。だが数千万の人々が真実を求めている。彼らはいずれそれを手にするだろう」とし、ロシアに帰国したことを全く後悔していないと述べた。
ラトビアのリンケービッチ外相はツイッターで裁判所の判断について、ナワリヌイ氏の即時釈放を求めた欧州人権裁判所(ECHR)の要求に反するものであり、ロシアに対する追加制裁につながる可能性があるとの見方を示した。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、判決後にナワリヌイ氏の今後の政治生命について記者から問われると、「われわれには一切関係ないことだ」と答えた。
ナワリヌイ氏はこの日、退役軍人に対する名誉毀損の罪を問われた別の裁判でも、罰金85万ルーブル(1万1500ドル)の支払いを命じる有罪判決を受けた。
ナワリヌイ氏は昨年の憲法改正を巡り、改憲を支持する宣伝動画に出演した退役軍人を「裏切り者」などと呼んでいた。この改憲により、プーチン大統領は現在の任期が切れる2024年以降にさらに2期務めることが可能になった。
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