独ダイムラー、半導体不足は22年も続くと予想
ロイター / 2021年7月21日 17時35分
ドイツの自動車大手、ダイムラーは21日、世界的な半導体不足により、2021年下半期の自社の自動車販売台数にマイナスの影響が及ぶ可能性があると指摘した上で、半導体不足は2022年も続くとの認識を明らかにした。写真は4月19日、上海で撮影。(2021年 ロイター/Aly Song)
[ロンドン 21日 ロイター] - ドイツの自動車大手、ダイムラーは21日、世界的な半導体不足により、2021年下半期の自社の自動車販売台数にマイナスの影響が及ぶ可能性があると指摘した上で、半導体不足は2022年も続くとの認識を明らかにした。一方、今年の利益率の見通しは据え置いた。
ハラルド・ウィルヘルム最高財務責任者(CFO)は投資家に対して、半導体不足は2022年も続くが、今年よりは改善すると語った。
ダイムラーは、今後の半導体の供給状況については見通しにくいと指摘。オーラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)はアナリストや投資家との電話会見で「供給に関する視界を改善することが、当社にとって最優先課題だ」とし、半導体不足は「是正可能な問題」と強調した。
同社は、通年の自動車販売台数が20年と同水準になる見通しだとした。以前は、今年の販売台数は昨年を大幅に上回ると予想していた。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う半導体不足を背景に、ダイムラーは今年、他の自動車メーカーと同様に減産に踏み切っており、利益率の高いモデルに経営資源を集中させている。
自動車メーカーの中には、車両から一部の機能を外すことで半導体不足に対応している会社もある。例えば、米ゼネラル・モーターズ(GM)は3月、ピックアップトラックの一部に燃料管理モジュールを搭載しないと発表している。
ダイムラーなどは、半導体の供給を待って車両を完成させる方針を取っており、CEOは「未完成の車両があるが、全体に占める比率は高くはない」と説明している。
同社は、先週発表した第2・四半期のグループ暫定決算の内容を確認した。調整後利払い・税引き前利益(EBIT)は54億2000万ユーロ(63億8000万ドル)で、予想の43億ユーロを上回った。乗用車、トラック部門がアナリスト予想より良好だった。
「メルセデス・ベンツ」部門の第2・四半期の販売台数は27%増加した。同社にとって第2位の市場である欧州では54%増加した。最大の市場である中国での販売台数は、20年後半と今年第1・四半期には急増したが、第2・四半期は5.8%増と緩やかな伸び率となった。
CEOは「Sクラス」の受注状況は「非常に良好」だとしたが、サプライチェーン問題が「足を引っ張っている」と述べた。
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