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ノバルティス、第2四半期は予想上回る増収増益 通期予想据え置き

ロイター / 2021年7月21日 18時28分

 7月21日、スイスの製薬大手ノバルティスが発表した第2・四半期決算は、純利益と売上高がいずれも市場予想を上回った。今年の業績予想は据え置いた。パリで2020年4月撮影(2021年 ロイター/Charles Platiau)

[チューリヒ 21日 ロイター] - スイスの製薬大手ノバルティスが21日発表した第2・四半期決算は、純利益と売上高がいずれも市場予想を上回った。今年の業績予想は据え置いた。

ハリー・キルシュ最高財務責任者(CFO)は記者団に、新型コロナウイルスの悪影響が残っていると述べた。がん患者の診断率に影響が出ており、病院を通じた製品の販売が打撃を受けていると指摘した。

ビジネスは平均で新型コロナ流行前の80─90%程度との見方を示し、事業分野や地域によって大きく異なると説明した。

同社は「下半期は新型コロナに関する制限が一段と緩和され、ビジネスに良い影響を与えるとみている」とした。

第2・四半期の中核純利益は前年同期比20%増の37億2000万ドル。中核営業利益は18%増の43億5000万ドルとなった。為替変動の影響を除いたベースでは13%増益だった。

売上高は14%増の129億6000万ドルで、為替の影響を除くと9%増収だった。

リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は純利益が34億6000万ドル、売上高は125億2000万ドルだった。

通期の売上高は為替の影響を除くと1桁台前半から半ばの伸びになるとの見通しを改めて示した。中核営業利益は1桁台半ばの増加を予想した。

ボントベルのアナリスト、ステファン・シュナイダー氏はノバルティスが業績見通しを引き上げなかったことについて、新型コロナ前の水準を完全には回復しておらず、デルタ株により見通しが不透明なことを示していると述べた。

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