中国、脱税の取り締まり強化 歳入増目指す＝人民日報

　１０月２１日、中国国家税務総局の王軍局長は、歳入を増やすため、税の監視強化と脱税の取り締まりを進めていることを明らかにした。写真は中国元紙幣。上海で２０１１年１月撮影（２０２１年　ロイター／Carlos Barria）

［上海　２１日　ロイター］ - 中国国家税務総局の王軍局長は、歳入を増やすため、税の監視強化と脱税の取り締まりを進めていることを明らかにした。

２１日付の人民日報とのインタビューで述べた。

同局長は、不正行為に関与した疑いのある企業４４万４８００社を調査し、１０億元（１億５６００万ドル）以上の不正３２５件と、１００億元以上の不正３９件を処理したと発言。

税務データを利用して、信用力の低い高リスク納税者を厳格に管理・監督したことで、高リスク納税者が減り、一般世帯が支払った追徴税の年平均額が増加したと述べた。

また、追徴税のリストを公表するなど、徴税方法を最適化したと指摘。税務ビッグデータを活用した「スマート課税」制度を５年以内に構築する方針を示した。