午後3時のドルは113円後半、株価にらみ上値重い 調整ムード継続
ロイター / 2022年1月21日 15時19分
1月21日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(114.09/12円)に比べてドル安/円高の113.84/86円で推移している。写真はドル紙幣。昨年2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(114.09/12円)に比べてドル安/円高の113.84/86円で推移している。日経平均が連日の大幅安となる中、リスク回避的な円買いが進行。ドル/円は一時、113.62円まで下落したほか、クロス円でも円高圧力が強まった。午後は日本株の下げ幅縮小に伴いドル売り・円買いは一巡したが、上値の重い展開が続いた。
ドルは年初に116円を付けた後、調整ムードが継続。水準は徐々に切り下がっており、「年初の安値である113.47円を割り込むか注目」(あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏)との声が聞かれる。
マーケットでは、米連邦準備理事会(FRB)が3月にも利上げを開始するとの見方が優勢となっている。「過去の利上げ局面では、利上げ開始1―2カ月ほど前でドル/円がピークを付け、その後は調整することが多かった。そのため、ドルが116円台を付けた後、足元では投機筋を中心とした調整が続いている」(国内信託銀行)という。
また、急激な金利上昇を警戒した株式市場の不安定化も、ドル/円の上値の抑える要因になっている。ソニーフィナンシャルグループのアナリスト、森本淳太郎氏は「通常であればドル/円は日米金利差に連動するが、リスクオフの局面ではドル買いよりも円買い圧力が強まりやすい」と指摘。目先も、米金利と株価の動向に対し神経質な展開が続く可能性が高い、とみている。
ユーロ/ドルは1.1323ドル付近。ユーロは対ドルで一進一退の値動きとなっているが、「欧州中央銀行(ECB)もいずれタカ派化するのではないか、との期待感から、中長期的にユーロには上昇余地がある」(前出の国内信託銀行)との見方が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 113.84/86 1.1323/27 128.92/96
午前9時現在 113.98/00 1.1311/15 128.94/98
NY午後5時 114.09/12 1.1310/14 129.03/07
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