中国、22年は5.5%前後の成長可能 米利上げの影響甚大に=国務院参事
ロイター / 2022年1月21日 19時21分
中国国務院(内閣に相当)参事の朱光耀氏は21日の会見で、2022年の中国経済は5.5%前後の成長が可能だとの見方を示した。写真は上海の建設現場で昨年11月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)
[北京 21日 ロイター] - 中国国務院(内閣に相当)参事の朱光耀氏は21日の会見で、2022年の中国経済は5.5%前後の成長が可能だとの見方を示した。
潜在成長率は推定5─6%だと指摘した。
朱氏の成長率予想は民間エコノミストよりも楽観的。ロイターが先週まとめたエコノミスト調査では今年の予想成長率は5.2%だった。
中国政府は3月初めの全国人民代表大会(全人代)で今年の生長率目標を発表する見込み。
朱氏は、予想される米連邦準備理事会(FRB)の利上げが市場に非常に大きな影響を及ぼす可能性があるとし、米国は途上国との政策協調を強化すべきと指摘。
ニクソン政権のコナリー財務長官の有名な発言「ドルはわれわれの通貨だが、あなたがたの問題だ(The dollar is our currency but your problem)」に言及し、「米国がそういう考えを変え、他国、特に途上国や新興国との政策協調を真に強化できるよう期待する」と述べた。
予想される米引き締めは途上国からの資本流出を引き起こす可能性があり、一部の国はすでに圧力を感じていると指摘。中国への影響は、資本規制や人民元の管理フロート制度のおかげで抑制される可能性があるとの見解を示した。
李揚・中国社会科学院元副院長は、中国には景気を支援するために政策を発動する余地がある述べた。
これまで金融・財政政策の発動を控えていた分、今年は発動する余地があると説明した。
中国人民銀行(中央銀行)は20日、企業や個人に適用する貸出金利の指標となる1年物の最優遇貸出金利(LPR)を2カ月連続で引き下げた。
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