米国務長官、ロシアの新ＳＴＡＲＴ履行停止は「残念かつ無責任」

ブリンケン米国務長官は２１日、ロシアのプーチン大統領が米国との新戦略兵器削減条約（新ＳＴＡＲＴ）の履行を停止すると発表したことについて、「極めて残念で無責任」という認識を示した。２０２２年３月撮影（２０２３年　ロイター/Olivier Douliery）

[２１日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は２１日、ロシアのプーチン大統領が米国との新戦略兵器削減条約（新ＳＴＡＲＴ）の履行を停止すると発表したことについて、「極めて残念で無責任」という認識を示した。

さらに「ロシアが実際にどのような行動を取るか注視し、いかなる場合にも、米国と同盟国の安全保障のためにわれわれが適切な態勢にあることを確実にする」と述べた。

同時に「引き続きロシアと戦略兵器制限を巡り協議する用意がある」とし、交渉再開に向けた余地も残した。

国務省のプライス報道官はＣＮＮとのインタビューで、ロシアの新ＳＴＡＲＴ履行停止によって「実際的な影響があるかどうかは不明」とし、米国が現時点で「核や戦略的な態勢を変える理由はない」と語った。

プーチン大統領は２１日の議会演説で新ＳＴＡＲＴ条約から脱退したわけではないと説明しつつも、「ロシアの履行停止を発表せざるを得ない」と述べた。